KNERCの小野です
今日は多裂筋を活性化する時の環境設定について検証してみましたので、それについて書いてみます。
以前、とあるKNERC主催の講習会にで多裂筋のハンドリングについてディスカッションしました。
その際に
「両坐骨にロールタオルを敷く、その状態で多裂筋を刺激する」
という環境設定を紹介したKNERCアシスタントがおられました。
実はこれ、わりと昔からやられているものなのですが、
私の師匠メアリー先生も毎回この環境設定でやるわけでもなかったので、
小野としてはそれほど重要視してきませんでした
ただ、骨盤の動きがどうしても上手く出せないなという時に、
じゃあちょっと試しにやってみるか、という程度のノリでこれまで使ってきました。
時を経て、今回どのくらい効果があるものなのか検証してみたところ、
これは常に使った方がいいわ!と思うようになりました
そのくらい効果的でした!!
写真は、「できるだけ大きく後ろに背中丸くしてください」と骨盤の後傾をお願いした場面です。

左2枚はロールを入れずにやってもらった場合、右2枚はロールを入れてやってもらった場合です
どうでしょう?
違いがありますかね?
小野が見て思ったのは、
ロールを入れた方が、非対称が少ない、骨盤後傾量が大きい、と思いました。
患者さんの内観としては、
「ロールがあった方が、お尻と太ももが接地している感じがしっかり伝わる」
「ロールがないとお尻も太ももも浮いてるような感じがする」
「ロールがあると、後ろに下がりやすい」
「ロールがあるだけで、座っていること自体が楽」
とのことでした。
想像以上に効果が大きくて驚きました。
これまでは、なかなか上手く動けない人だけに使っていましたが、
これだけ違うなら全員に使った方がいいぞこれ、と思うようになりましたね〜
ちなみにタオルをロール状にしたものよりも、圧倒的に写真の「かまぼこ」をお勧めします(https://www.amazon.co.jp/dp/B00BP5GOOK/ref=twister_B0CSDYSYPJ?_encoding=UTF8&th=1)
タオルロールでも効果は出せますが、どうしてもロール形状を保ちにくく、崩れやすいです。
また、先週のコラムで「滑らないことの重要性」について書きましたが、
写真の通り、滑り止めをロールに巻いてください。これは絶対的なお勧めです
滑り止めがないと上手く患者さんが動けず、後傾が出せない可能性があります
そうなると効果もいまいちなので、
この環境設定をわざわざやろうとは思わなくなってしまうでしょう
え?
なんで後傾運動で検証したのかって?
多裂筋の活性化のためには、まず多裂筋を長〜くストレッチできることが必要なんですよ〜
だから後傾運動が上手くできるかどうかが重要なんです!
それでは、今日はこのへんで
ぜひみなさんお試しいただき、感想をおしえてください!